東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の
    高橋治之被告（７８）＝受託収賄罪で起訴＝に賄賂を支払ったとして、Ｋ
    ＡＤＯＫＡＷＡ元会長の角川歴彦被告（７９）らと共に贈賄罪に問われた
    元担当室長、馬庭教二被告（６３）の初公判が２９日、東京地裁（中尾佳
    久裁判長）であった。馬庭被告は起訴内容について「間違いありません」
    と述べた。

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    　起訴状によると、馬庭被告は２０１６年４月以降、角川被告と元専務の
    芳原世幸被告（６５）と共謀し、高橋被告にスポンサー選定や協賛金額の
    決定で便宜を依頼。１９年７月～２１年１月に計約７６００万円を高橋被
    告側に提供したとされ、うち公訴時効（３年）が経過していない計約６９
    ００万円の贈賄罪に問われた。